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2021栃木県立入試問題大問3です。
この大問は、蒸散(生物単元)ですね。少し計算が出てきますが、表を書いてさくっと解きましょう。
では、みていきましょう。
1.道管と師管
アジサイの切り口から吸収された水が、葉まで運ばれるときの通り道は道管ですね。
道管と師管をセットで維管束といいますね。
また、道管は内側にあり、管は師管より大きいのが特徴的です。
内側水道管
と覚えると楽かもしれません。
2.水面を油で覆う理由
まず、実験は何をしているかというと
①同じ葉の大きさ、枚数、茎の長さをそろえたアジサイの枝を準備します。
⇒今回は聞かれていませんが、ここに下線部が引かれる場合もあります。
葉の表、裏、茎からの蒸散量を同じにするためです。
葉の量が全然違う枝を準備しても、比較できないですよね。
②葉の表/裏/茎のどこかしらにワセリンを塗る。
⇒塗ったところから蒸散はしません(大概茎には塗りません)。
③水の入れたメスシリンダーに入れる。水面には油を入れる。
⇒油を入れる理由は、水面からの蒸発を防ぐためです。
今回の下線部はここに引かれていたので、これが正解です。
※ときどき、水面に油をはらない問題もありますが、このときはメスシリンダーが追加で1本用意されています。ただ水が入っているだけのメスシリンダーです。ここの水の減少量を見ることで、水面からの蒸発量を確定させることができます。
3.蒸散量の計算
必ず表を書きましょう。
書き方は、こんな感じ
A | B | C | |
減少量 | 12.4 | 9.7 | 4.2 |
表 | |||
裏 | |||
茎 |
ルールが3つあります。
①蒸散するのは、葉の表、葉の裏、茎の3か所。
②同じ感じの枝を選んでいるので、葉の表、葉の裏、茎から同じ量蒸散したと考える。
です。
③ワセリンを塗ったところからは、蒸散しない。
A | B | C | |
減少量 | 12.4 | 9.7 | 4.2 |
表 | × | ||
裏 | × | ||
茎 |
③を使うことで、Bの表とCの裏からは蒸散しないことが実験で書かれているので、×を書き込みます。
そうすると、
Aは表+裏+茎=12.4
Bは裏+茎=9.7
Cは表+茎=4.2
と、連立方程式みたいになります。
これを解けば答えが出るのですが、実際は
【何もワセリンを塗っていないやつ】-【どこかにワセリンを塗ったやつ】
をすることで
【ワセリンを塗った部分の蒸散量】
を求めることができます。
ぜひやってみてください。
4.暗室に3時間、明るいところに3時間置いた時の水の減少量
水の減少量は、光合成と関係しています。
光合成をするには、二酸化炭素と水と日光が必要です。なので、日光に当たっていると光合成を行い、その結果また水が必要になってくるので根から水を吸い上げます。
となると、最初の3時間は暗室にいるのでそこまで光合成はしません。
しかし、その後の3時間は明るいので光合成をしますね。その結果、根からたくさん水を吸い上げます。
模範解答には
明るくなると気孔が開いて蒸散量が多くなり、吸水量が増えるから。
となっています。
「気孔」という語を使うので、少し大変だったかもしれませんね。
入試直前でも焦らず、生活リズムを崩さず過ごしましょう。
理社をきっちりチェックしていきましょうね。
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